ならば 真実を こえても

救いを こえても

 

正しいものなど 求めないから

 

静寂の夜に 音を奏でさせて

 

聴かなくてもいい

 

誰もが安らかに眠る頃にも

 

わたしは奏で続けるから

 

囲いも線も

 

わたしの中にはどこにもないから

 

動く指を 止めない

 

ひとり

 

弾き続ける

 

引き止めるものなど どこにもないから

 

限りなく

 

絞り出すように