わたしを知っているもの

遠い遠い昔の

海で見た鉱石

お城の階段を降りて

そっと息をついた

 

聴こえた声は 痛い

優しく笑った

 

草が花を誉めて

花は草を見る

出る言葉は

草の色

花の言葉は

草を枯らして

それを見るわたしは地面を見て

そこに指差された空を

頼りなく見上げる

 

なんでも無い空が綺麗と思う

言葉を聞いたから?

もしも聞いた言葉を忘れたら

わたしはどう思う?

少し不思議に忘れてみよう